2018年9月15日 (土)

土までの距離を思う

文:重藤貴志[Signature]

普段よりも長い距離を歩くと、翌日には足の裏が痛くなる。
最大の原因は、不摂生と運動不足であることは間違いない。
だが、踏みしめる地面の硬さも大きく影響しているだろう。

アスファルトは硬すぎる。
強力に地面を押し固めてつくった平滑な道路は、
極端な言い方をすれば、車輪の転がりやすさを優先している。
もともと人間を含む動物の足は凸凹の上を歩くようにできており、
名実ともに“不自然”な地面からは何倍もの衝撃を受ける。

健康のためにウォーキングやランニングをしていても、
逆に足腰を傷めてしまうのは、そこに原因があるようだ。

たまに芝生の上を歩いたり、走ったりすると、
ふわっとした感触とともに、疲れにくさにびっくりする。

たとえば、美味を追求するあまり、化学調味料を使いすぎると、
頭痛などの体調不良を引き起こす原因になるといわれるように、
人間は自然から離れすぎると、生きていけないのではと思う。

道路に敷設されたアスファルトの厚みは1メートルもないだろう。
それでも、私たちの足は声にならない悲鳴を上げて傷ついている。
今の時代、土までの距離は、どれだけ離れてしまったのだろうか。

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2018年9月 7日 (金)

アンドゥトロワ

文と写真:碇本学

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2018年8月31日 (金)

厨房へ入り浸る

文:重藤貴志[Signature]

下手の横好きだが、自分で料理をするのは苦にならない。
ベースになっているのは、何と言っても母のつくる食事である。

「家事は嫌い、料理は面倒」と笑いながら公言する母だが、
いつもその手際は魔法のようで、食卓には多くの皿が並ぶ。

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2018年8月 3日 (金)

白いライン

文と写真:碇本学

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2018年7月28日 (土)

焚き火の持つ効能

文:重藤貴志[Signature]

少なくとも約50万年前頃から人類は火を焚いていたといわれている。
しかし、機械化が進むうち、私たちは急速に焚き火から遠ざかった。

スイッチ一つで簡単に点火できるクッキングヒーターは便利だが、
火に対する距離感は曖昧になり、適切に制御できる人は減少した。

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2018年7月20日 (金)

料理歳時記

文:曽根雅典[三軒茶屋nicolas] 絵:佐々木裕



 小さい頃、実家の駐車場の裏に杏の木が植わっていました。夏になって杏が実をつけると、夜寝ているときに、杏が駐車場のトタンの屋根の上に落ちる音がして、屋根を転がり地面に落ちる音がしました。その杏を、祖父が茣蓙の上に半割にして並べて干していました。わたしは、干されている杏の蒸れた甘いにおいが苦手で、いつも遠巻きに眺めていました。30年以上前の話です。

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2018年7月14日 (土)

月とギター / David Mark

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2018年6月22日 (金)

そこへ至るまでの道のり

文:重藤貴志[Signature]

物事を理解するためには、段階を踏まなければならない。
特に未知との遭遇は、意志の疎通に膨大な時間が必要になる。

その時間を一気に短縮したのがインターネットだろう。
世界中からアップロードされた知識の断片を検索で見つけ、
あっという間にわかったような表情をすることができる。

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2018年6月17日 (日)

なにひとつ

文と写真:碇本学

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2018年6月10日 (日)

料理歳時記

文:曽根雅典[三軒茶屋nicolas] 絵:佐々木裕

さくらんぼ(桜桃)

「蔓を糸でつないで、首にかけると、桜桃は、珊瑚の首飾りのように見えるだろう。
しかし、父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、食べては種を吐き、

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