『RECORD JUNKIE ANIMALS』 新世代 (RJA-008)

文と絵:山田タクヒロ

新しい音が欲しいから、ひさびさ地球にレコード買いに
行ってきた。
レコードってなんだか流行りそうな予感がしちゃってるし。

ipodも何個も持ってるけど、すぐ新世代出て古いの使わなくなるし、
やっぱりフィジカルじゃん。で、どうせならアナログだよね。
突然BPM落としてみたり出来るし、音もユーモアであったかいよね。
mp3ってなんか音が平らな感じしない?

でもちょっと最近アナログ高いよな。
まあ、プレス枚数も少ないからしょうがないんだろうけど、
なんでもフリーダウンロードされちゃう時代だから余計に感じちゃう。

あ〜、ターンテーブルもう1台ほしいな。
UFO便のバイト、もう少しシフト増やそっかな。
うーん、悲しきその日暮らしよ。

だけどオレ、音楽は永久に楽しむもんね、ってここで宣言!

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from JAPAN2/Tempalay(2017)

何年か前にyoutubeでたまたま「seaside motel」を聴いて以来、
あっという間に極彩の海にさらわれ、沈み、
どっぷりと深い音の海にとらわれてしまった。

そんな罪なバンド、その名はTempalay(テンパレイ)。
1stでは独特の歪んだサイケポップを展開していて、
間にミニアルバムをはさんだ2ndアルバムは
さらに精練されて突き抜けた、極上ポップアルバム。
これはワールドワイドで聴かれるべき1枚なり。

X FROM JAPAN!
TEMPALAY FROM JAPAN!

なんといってもソングライティングが素晴らしいんだけど、
この「新世代」は30分で作った曲だという。
あの、あれだ、「降りて来ちゃった」やつだ。

他にも冒頭を飾るスリリングな名曲「TIME MACHINE」、
GAPとコラボしたオサレな「革命前夜」、
モーリス・センダックの絵本がモチーフ?な「かいじゅうたちの島」、
メンバー全員一致のお気に入り曲「深海より」などなど。
最後まで聴き終わった頃には、もう1曲目から聴きたくなってるという、
中毒性が高い1枚。

spotifyで聴いて、CDが欲しくなったけど、
1stも後にアナログリリースされたので待ってたら、
2ndも同じくリリースが発表されて、久しぶりに予約してゲット!
こんなに新譜が待ち遠しかったのって、ブランキーとキリンジ以来かな。

先日、はじめてライブを観に行ったけど、かっこ良かったな〜。
ワンマンのフルセットで観られる日が楽しみ!

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ところで、冒頭の散文は一部歌詞のセンテンスを引用しています。
是非、曲を聴いて読んでほしいです。